第16話 時にはピンポンダッシュのように・・・

2020年11月02日
神経性頻尿/心因性頻尿 0
第16話 時にはピンポンダッシュのように・・・


オリエンテーションでしくじってから心がめくり上がるぐらい落ち込みました。
自分自身の不甲斐なさ、精神的弱さ。
もうわけがわからなくなっていました。

高校の授業が始まりました。
真新しい教科書に向かいながらも神経が常に股間に集中している状態。

50分の授業時間が我慢できるかどうか・・・
症状はだいぶ悪化していました。


少しずつ友達も出来始めました。
予想に反してオリエンテーションの途中でトイレに行ったことを誰も突っ込んできませんでした。
ある時、最初に仲良くなった友達と話をしていると神妙な顔をしてポツリと漏らしました。


「お前、ぜんぜん怖い奴じゃないなぁ」


なんのことか意味がわからなかったので尋ねるとようするにこういうことでした。
オリエンテーションの途中でいきなり立ち上がり堂々とトイレにいったから
やばい奴だと思っていたらしいのです。


「いきなり立ち上がこっち向くからさ・・・」


この友達はオリエンテーションの時に私の後ろに座っている奴でした。


「生活指導の先生があまりにもくだらなかったから
先生を殴りにいこうと思ったけど、思い直してトイレにいってやった」



友達は笑ってくれました。

クラスの人達にはまだ私が頻繁にトイレに行くことに気づかれてないようでした。
しかし、ゆっくり話している余裕は私にはありませんでした。
授業の間の10分休憩に絶対トイレに行かなくてはいけません。
私の休憩時間は9分しかなく1分はトイレのための時間だからです。

ただ休憩中、話が盛り上がっている時にトイレに行くタイミングがない時があります。
そういう時はチャイムがなってから、先生が教室に来るまでの間に
猛ダッシュで行かなくてはなりません。

こんなにダッシュするのは小学生の時にしたピンポンダッシュ以来です。
たまに先生が早く来ていて怒られることもありました。


(なんで怒られないといけないんだ!)



でも、説明してもわかってないだろうからどうしようもありません。


なんとか、やりくりして誤魔化しながら
うまくやっていると私は思っていたのですが
ただひとり私の極度のトレイ通いに
気づいている人間がいました。

続く・・・
関連記事

気に入ったらシェア!

あんのじょう
この記事を書いた人: あんのじょう
もう正社員で働くことが馬鹿らしくなり、契約社員をしながら、ブログを起ち上げアドセンス、アフィリエイトを開始。好調に収益を伸ばし、契約社員はやめずに個人事業主となる。法人化を計画していた2017年3月、「Googleフレッドアップデート」で収益が半減。3年かけて再浮上の兆しが見えてきたと思ったら、コロナウイルスの影響で再び収益が半減。心折れそうにながらも再復活を目指す!
Googleアドセンス・アフィリエイト・転職・神経性頻尿・オカヤドカリ・Beatlesを中心に書いていきます。

 

コメント0件

コメントはまだありません